2019オリーブ旅~香川県三豊

日本最大のオリーブ畑がここです。
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香川県三豊市にあるアライオリーブの三豊農場です。
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正面にオリーブの樹が植わっているのが見えますよね。


アライオリーブの社長荒井さんとは、5年以上前に一度だけイベントでお会いしましたが、基本的に海外マーケットをターゲットにしていらっしゃるので国内イベントでお会いすることもなく、その後SNSの繋がりだけでした。

もしお時間があればと連絡したところ、快く受け入れて下さり、ご無沙汰とお忙しい時期であることをお詫びしつつ、厚かましくもお邪魔しました。



ぐるりと360℃がアライオリーブの畑。
海外では「見渡す限りうちの畑だよ」というセリフをよく聞きますが、日本でこれに近い言葉を聞くのは初めてです。


ここはもともと、複数の桃農家が集結する桃農園でした。今から10年以上前の写真を、三豊市のHPで見つけました。
一面桃畑です。綺麗に桃の花が咲いています。
https://www.city.mitoyo.lg.jp/forms/info/info.aspx?info_id=3876


昭和55年に建立された石碑です。
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桃の栽培技術の確立と功績を称えたものだそう。害虫の被害を抑え安全でおいしい桃が出来たとのこと。この農園には灌漑設備も完備。ここまで水と電気を引いたのですね。どれだけ自治体や農協が期待し注力していたかが分かります。

ところが、農家の高齢化と跡継ぎ問題はどうすることも出来ず、次々と畑を放棄。
桃の木にも寿命があります。

桃栗三年柿八年。

お聞きになったことがあるかと思います。成長が早いのが特徴の桃。当然ながら老化も早い。

桃の生産という観点の経済的寿命は15~20年しかないそう。
桃農家を続ける為には、新しい樹を植えなくてはなりません。

こうして桃農家が次第に減り、この場所は放棄されていき、今のオリーブ畑に姿を変えていったのです。


日本各地で似た話があります。

みかん農家が放棄せざるを得なくなったみかん畑がオリーブ畑に。

「果樹は大変だから、簡単なオリーブに」そんな風に農家を誘う自治体や団体もあるようです。オリーブも果樹です。決して簡単ではありませんし、高品質のオイルを作るならば桃やみかんと同様の気遣いに基づいた手入れ、剪定が必要です。


脱線しました。。。

いえ、根底では決して脱線してはいませんが、オリーブオイルの話に戻します。

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アライオリーブのこと。金額だけ見てしまうと、日本で、いえ、世界で最も高価なオリーブオイルです。


そんな高価格の物はオリーブオイルじゃない。
おかしいんじゃないか。
オリーブオイルを何だと思ってるんだ。
オリーブオイルにそんな市場は成立しない。
etc

知り合いならばともかく、見ず知らずの国内外の人からそういわれたそう。
全く知らない人からメールが届いたりもしたそうです。


周囲に何と言われようと、目指す所にブレることなく邁進していった結果、世界のトップシェフたちから絶大な信頼を寄せられるブランドに。

彼が目指すのは「素材を生かすオイル」
オイルが目立つのではなく、素材と出会った時にその素材の良さを引き出すオイル。

世界的に有名な日本人シェフ、私も名前だけは知っていますが、、、シェフが荒井さんに言ったそう。


「手を抜いて料理を作ってこのオリーブオイルを掛けると、料理のいいかげんさが引き立ってしまう。このオイルに合うクオリティの食材と技術を注ぎ込まないとダメなんです。困ったオイルです。」


そんな風に言わしめた荒井さんのオイル。
確かに本当に美味しいのです。クリアで。エキストラバージンオイルというよりも、更に抽出されたエッセンシャルオイルのように純粋です。


だとしたらこの金額も納得。

一般家庭でなかなか使えるオイルではありません。
食生活に自由に投資できる富裕層と、ミシュランだったら3つ星くらいでないと使えないかと思います。

普通に食べられない価格なんて、オリーブオイルと言えない。。。私もそう思っていた時期もあります。
でも、ふと気付きました。これは、お金の無い人のひがみですね。ふんだんにお金を使えるのであれば、アライオリーブを買えばいいんです。
世の中いろんな人がいるのです。自分と同じような人ばかりと思っちゃいけません。(笑)


アライオリーブでは、私がセミナーでお話している「理想」の搾油方法で絞ってらっしゃいます。

お約束したので、ここでも、セミナーでも詳しいお話はできませんが、そのこだわりは今まで訪ねた生産者の中でも群を抜くどころか、突き抜けています。
皆が地上で背比べしているならば、荒井さんは成層圏くらいか。(笑)

今回、荒井さんの今後の展望をいくつか伺いました。本当にどこまで突き抜けていくのでしょうか。

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これは今回テイスティングさせて頂いた絞り立てのオイル。

通常オリーブの実から採れるオイルは、品種と収穫時期によりますが良いオイルを採る為ならば10~20%程度です。
1kgの実から150gのオイル。

これがアライオリーブでは、なんと3%
1kgの実からたった30gのオイル。

そうするには理由があります。この理由ならば、セミナーでご説明できます。いつかご本人も私のセミナーにいらして下さるとおっしゃっていました。
楽しみです!


ここで、ひとつ、念押し。
他の生産者のオイルが劣っていると言いたいわけではありません。荒井さんは、ご自身が目指す場所を狙っているだけです。その潔さと勇気が素晴らしいと言いたいのです。


オリーブオイル、それを作り出す生産者も様々です。
どれが良くて、どれが悪くて、、、なんてことはありません。


様々な国で、様々な人が、それぞれの文化や環境で作り出しているオリーブオイル。
リスペクトしつつ、美味しいオイルをセレクトして、美味しく食事と頂きたいと思っていますし、そうお考えの方々の手助けが出来れば何よりです。

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