この言葉に、一番心躍ったのは、小学生の時。
7月の20日過ぎに終業式があって、それから9月の第一月曜日までは「夏休み」
この「夏休み」ってフレーズにワクワク♪
長いし、楽しい事が一杯。
沢山の宿題や、早く起きてのラジオ体操や、暑い最中のソフトボール部の練習は、うーん、ちょっと。。。な感じだったけれど、そんな些末?な事はどうでも良く、とにかく夏~♪

夏休みはいつも早起きをして、昆虫採りに。
正確には、クワガタ。
カブトムシは昔から苦手。ぷっくりした見た目も、中途半端な色も好きでは無いし、何と言ってもあの匂いが、、、最悪。
その点、クワガタはスリムだし、マットな黒がカッコいいし、もちろん匂わない。
今はクワガタはそのあたりでは見かけませんが、小学生の頃の私の田舎では、早朝と深夜に活動。
柳やクヌギ。
樹液が出てる樹に集まります。
朝5時前に起きて、水辺の柳の木へ。樹液が垂れている所をそっと覗くとクワガタが♪
夏の早朝。その時間に鳴いているのは、ヒグラシ。
カナカナカナカナ、、、
好きだなぁ、ヒグラシの風情あるこの鳴き声。夏の早朝と夕暮れだけのもの。
小学生の夏はとにかく泳いでいました。
25mプールで足に浮き具を付けて、上半身だけ。
ビート板を使って下半身だけ。
その後インターバルを10本程度。
仕上げは遠泳。500m
4年生くらいからは、毎日1kmは泳いでいました。
そのおかげでこの立派な肩が(笑)
泳ぐのはとっても好きでした。
小学校のプールは戸外。
水に太陽の光がキラキラと輝いているのを見ながら泳ぐのは気分が良くて。ずーっと水の中に居られる感じ。
泳ぐのは午後。
午前のソフトボールの練習が嫌でしたね~。陸より水中が好きなのは、この頃からかな。
もうひとつ、夏休みの記憶として残っているのは、手製のラジオ。
確か、学研とか雑誌の付録だった気がします。銅線をコイル状に巻き付けて作りました。
自分で作ったラジオを聞きながら、いえ、正確には雑音でしたが(笑)、それを聞きながら、駄菓子屋で買ったシュークリームを食べて。
生クリーム無しの、カスタードだけ。バニラの香りがするシュークリームでした。
田舎の小学生にとっては、贅沢なお菓子。
これをプールの帰りに買ってきて、手製のラジオから出て来る「音」を聞きながら食べる。
上手には作れなかったけれど音が出た達成感と、贅沢なお菓子を食べる罪悪感。それらが入り混じった、これも強烈な記憶として残っています。
夕暮れ時でした。
部屋の窓から、聞こえるのはヒグラシ。
カナカナカナカナカ、、、、
夕暮れ時のヒグラシ。子供心に、もの悲しさを感じたことをはっきりと覚えています。

東京に住む今ではもう出逢う事もなく。
ヒグラシは、比較的涼しい山間部に生息するそう。だから、早朝と夕暮れだけなんですね。
温暖湿潤気候から、亜熱帯気候に変化してゆく東京では当然お目に掛かりません。。。
が、なんと今年、テラスに居て初めてヒグラシの鳴き声を聞きました。
一瞬でした。
聞き間違い?
翌日も一瞬聞こえた気がしました。
翌々日も耳を澄ませて待ちましたが、聞こえては来ず。
本当にヒグラシだったのか、ヒグラシが鳴く夏を懐かしく思う幻聴だったのか、、、、
いつか、、、
そのうち、、、
は、無いのですよね。
ヒグラシの鳴き声を聞きに、早く出掛けなくては。
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