初回からほぼ毎年行っていました。1回行かなかったかな。。。
何回目か忘れましたが、バラの神様とも呼ばれる、英国のピーター・ビールズ氏の講演がありました。
その時、氏もおっしゃっていましたが、バラには寿命があり、新しく作出されたものよりもオールドローズと呼ばれる古来からの品種の方が寿命が長いと。
この講演の後、サインをその年のスケジュールノートに頂きました。後で見てみよう♪
そしてここ数年、この「バラの寿命」が気になっています。
今育てているバラのうち3つが25歳前後なのです。
ハイブリッドムスク種のプロスペリティと、コーネリア。
オースチンローズのグラハム・トーマス。
この3本が最高齢。

これは満開後の雨の予報に、ザクザクと切って室内の至る所に飾ったプロスペリティ。
いや、至る所、、、ではないか。
飾る場所が無く、結局ダイニングテーブルを占領。手持ちの花器やグラスを総動員。
グラハム・トーマスは新しい品種であるのに、本当に健康で毎年素晴らしい花付きです。流石に今年は少し少なかったかな。。。
でも、今、一番花を切った脇から新しいしっかりした芽を出しています。


プロスペリティとコーネリアはオールドローズの部類なのですが、5年ほど前から花付きが少なくなってきました。
と言うよりも、良いシュートが出てこなくなりました。
元々、つる性があるバラなのに、鉢植えで強めに剪定しているから当たり前と言えば当たり前なのですが。
プロスペリティは10年近く前にかなり弱ったことがあり、念のためと思い、挿し木をしました。
それが、もう立派な鉢になりました。

重なってしまって分かりにくいけれど、写真の奥が元々のプロスペリティ。樹齢25年ほど。
手前の鉢が挿し木したプロスペリティ。8年ほど前かと。ちょっと記憶が。。。ガーデンダイアリーに書きそびれたせいで不明です。
挿し木したほうのプロスペリティはとても順調で、ここ2~3年は素晴らしく花付きが良いです。
シーズン最初に咲く花も大きくて美しい。

因みに。。。
挿し木して増やした物を販売するのは、違法です。
プロスペリティくらい古い品種だと著作権は無いかもしれませんが、近年のバラは作出者が明らかです。そうしたバラにはもちろん著作権があります。
それを勝手に増やして販売し、利益を得るのは完全に違法。映画をコピーして販売するのと同じ。
著作権があるはずのバラを著作権の無い販売店が売っているケース、たまに見掛けます。買いません。
苦労に苦労を重ねて作出したバラ。そのバラと、その作出者をリスペクトすべきですよね。
あ~、また横道にそれた。(笑)
プロスペリティのお話をしたいのです。
今年、元来の鉢にも挿し木の鉢にも素晴らしいシュートが出ました。
こちらが元々の鉢。
こんなにしっかりした新シュートが出るのは数年ぶりです。

これは挿し木したほうの鉢。

両方とも健康に伸び、それぞれの先に良い蕾を沢山付けました。
そして、数日前。
こんなに素晴らしい花を咲かせています。

「こうした新シュートは、花を咲かさずに切ったほうが、枝が充実する。特にこんなスプレー状に蕾を付けた場合は切るべき。」
それがセオリーかもしれませんが、もうバラと付き合って20年以上。「するべき」「してはならない」、、、と言ったような厳格なお付き合いは止めました。
こんなにも美しい花を咲かせようとする枝を切る事よりも、大事なことって何だろう。

いつかはその寿命が途絶える時が来るのは分かっています。
でも、少しでも長く一緒にいたい。
そんな思いで日々眺めています。
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