2019オリーブ旅~イタリア・アブルッツォ~レンタカー

今回のイタリアオリーブ旅でどうしても訪ねたかった生産者。
Az.Agr.Tommaso Msciantonio トンマーゾ・マシャントニオ

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昨年のオリーブオイル関西で、Sol D'oroソルドーロの受賞オイルを紹介するブースで、オイルテイスティングセッションとセミナーを通訳をしたのですが、その時に一番気に入ったオイルが、この生産者のオイル。
香りが先ず素晴らしい!単一品種にも関わらず、複雑なアロマ。野菜はあり、果物もあり、草原もあり。。。
もう体につけたいほど。まるでアロマテラピーのオイルのようです。

この生産者の別のオイルは日本に輸入されていますが、残念ながらこのタイプのオイルは現在入っていません。

どうしても、訪ねたい。

が、、、、

しかし、、、、


交通があまりにも不便。

オリーブオイル生産者は都会で無いことは当たり前です。基本的に交通便が悪い場所です。山奥、山と言っても高地というわけではありませんが、各地の大きな都市からはバスや電車で1~2時間です。
そして、そこの駅やバス停からはもちろん歩けません。車です。

今までも「初めまして」の生産者に最寄の駅やバス停までお願いして迎えに来て頂いたことは、何度もあります。
メールでやり取りしながら、丁重にお願いして。

ところが、このマシャントニオ社に行くには1日1本しかないバス、しかも到着が午後14:30。そしてそのバス停から車で30分。。。

これでは、見学もろくに出来ません。



そして、決断はレンタカー。

これだけイタリアの田舎を旅していますが、実はレンタカーを借りた事は無く。電車やバスなどの公共交通機関を利用していました。
イタリア、特に田舎は電車よりバスが便利なことが多く、長距離バスも何度も利用しています。

けれど、自分で運転したことは無く。

日本での運転は慣れています。何と言っても静岡の、車必須のエリアで育ちましたので。東京でも運転しています。
10月中旬の小豆島でもレンタカー。
生産者を煩わせることなく、行動したかったので。

でも、イタリアは車線反対ですし、信号でなくロトンドと言ってロータリー式。

初めての場所で初めての車を運転することは、勇気がいりました。

マニュアル車は運転できますが、道を知らない場所ですから、両手を空けておこうとオートマ車を予約。シトロエンのS3を。
カーナビ付きが良かったのですが、付いているのは高級車のみ。

スマホのグーグルをカーナビにしようと、事前にグッズを揃えました。
ダッシュボードに固定するものや、カーチャージャーなど。

そして、ルートを間違えたくないので、googleマップのストリートビューでルートを確認。やはり一度目にしておくかおかないかでは違いますから。


それでも不安。
何が不安かと言うと、スマホの小さな画面が見えない~これは年齢のせい(笑)

そしてフルカバーできる保険も付けて。

ま、何とかなるだろうし、何とかしよう。そんな風に考えて。



当日。

ドキドキしながらAVISのオフィスへ。

予約済みなので手続きは簡単に済み、いざ車へ。

案内されたのはシトロエンでなく、フィアットの昔のタイプ。小さいし、しかも薄汚れてて。。。
予約時には「同等タイプ」の但し書きが必ずあります。これかぁ。これが同等?ま、こんなものよね。と、思いながら車へ、、、

と。。。。


「これよ」と、女性が。
「え!?」

女性が指すのは、その隣のJEEP。新車。

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「あなたラッキーよね。オートマを予約したでしょ。オートマはうち、これだけなのよ」と、女性。
もちろん料金は予約したシトロエンと同じ。

確かにラッキーだけど、大きな車、慣れていないし、、、、どうしよう。


と不安に思ったけれど、運転するのは山道だし、カーナビも付いてる♪

我が家の車は機械式駐車場に入れる為、車高が高い車はダメなのですが、ほんとはこういう車が欲しかった~

と、次第にウキウキ♪してくる(笑)


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まだ新車の匂いがする車内でカーナビに住所を入れたり、運転に支障が無いように色々整えて、出発~!
先ずは、今日と明日の宿泊予定のアグリツーリズモ(ファームステイ)を目指します。


天気は最高に良く、10月末というのに半袖で気持ち良く、日差しはキラキラ。
街路樹は色づいて。
最高のドライブ日和~♪



と、早速1回目のトラブル。
カーナビの指示通り進んでロータリーの3つめから出ると、行き止まりっぽい。

あれ?

と、引き返して再度ロータリーに入り、「いーち、にーい、さーん」と声に出して数えながら3つめを出てもやっぱり行き止まり。

どうやら今は使って無いらしく、道が簡易壁でふさがれている。


じゃ違うルートで。
と思い、いつもと同じ感覚で、カーナビがすぐに新しい道順を示してくれるだろうとそのまま進むも、引き返せの指示がいつまでも出続ける。

あ~っっ、もう!!



直進し続け、ようやく、新しいコースが。

かなりのロス。(笑)




そして、2度目のトラブル。

アグリツーリズモの名前を入れたらすぐ表示されたので、それにしたがっていたのですが、なんか違う。高速まで乗るはずではなかったし。でもこれに乗った方が早いのかな?

うーん、googleで確認したルートと違うよね~

この方が早いのかな?でも、高速乗るほどの距離じゃないはずなんだけど。。。


と思いながらも高速道路に。確かにアンコーナ方面だけど、これじゃ、ほんとにアンコーナ(アブルッツォ州の海辺の街)の街に行っちゃうよ。
行きたいのは海じゃなくて、山。

おかしい!



これは私のミス。気付くのが遅すぎ。

カーナビに入れた住所、アグリと同じ名前の海辺のレストランになってた(笑)

高速降りてから、車を止めてカーナビに入れ直し。住所を入れても曖昧なので、アグリのHPに出ていたジオコードを入れて。

おぉ、ジオコード、初めて有効に感じた!(笑)



そして、無事にアグリに着きました。

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間違えたせいで、イタリアのオートストラーダ(車専用有料道路)も経験出来たし、良い車で快適にドライブできたので良しとします。(笑)




アグリツーリズモに着いたのは昼すぎ。
ランチを何でも良いから食べたいと言ったら、パスタなら出来るよ。と言われ、呼ばれて下に行ったらアグリの家族と一緒のランチでした。

オリーブオイルの為に旅していることから始まり、イタリア家庭料理を覚えて日本でレッスンしていることなど色々お話をしたり、彼らの話を聞いたり。

あっという間に夕方です。



お部屋のテラスからの景色。
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遠くに見えるあの山。
明日はあの山の麓を目指します。





さて翌朝。今回の最大の目的であるマシャントニオ社へ。

宿からは1時間強のドライブ。

またまた天気の良い日で、最高のドライブでした。

オートストラーダも通りましたが、ペアピンカーブが続く山の道も。山道は得意です。田舎出身なので。

それに、何と言っても運転しやすい車でした♪車高が高いのも前が良く見えるから疲れにくいし。


どんどん田舎というか、山に。店は当然のこと民家も無いし、日曜日の朝とあって、車にもあまりすれ違いません。


目印がないものだから、困ってしまい、数少ない民家を発見し、そこでマシャントニオ社の場所を聞きました。田舎だから、絶対に知ってるはずと思って。

日曜午前中、庭でカッフェを飲んでいた家族。
案の定、あぁ、それならばね、あの道を戻って、左折して、、、、と。

外国人がこんなところで道を聞く事を胡散臭く思うこともなく、肩に手まで置いて親切に教えてくれました。


それでもやはり目印がなくなる。本当に山の中ですから。

今度はトンマーゾに電話。
目印は、近くの畑に何が植わっているだとか(笑)、大きな木だとか(笑)


そして、無事に到着。

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やはり、車でなければここは無理でした。
本当に山の麓でした。

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風も無い穏やかな小春日和。立ち尽くして見惚れてしまう、素晴らしい景色です。



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見たかった、彼らの畑。今までに見たことが無い土壌。


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畑を数か所見学し、搾油所も丁寧に説明してもらい、テイスティングもし、とっても充実した時間を過ごしました。

彼らのオイルがなぜこんなに美味しいのか、何故こんなにクオリティが高いのか。

訪ねて初めて知った事、分かった事、沢山ありました。


勇気を出して車まで借りて、訪ねて良かった。




実は、その後、お洒落なレストランでのランチまで連れて行って貰い。2時間近くかけて、ゆっくりと美味しい食事とワインを頂きながら、トンマーゾと沢山お話をしました。
美しい時間でした。

レストランの食事の事は別の記事にします。

オイルの事はセミナーで。




美味しい食事とワインと、楽しい食事にゆるゆるとなりそうですが、運転が控えているのですよね~
あー、このまま泊まりたい。

イタリアはこの日から冬時間。
だから前日より日没が一時間早まります。

慣れない山道を街灯無しで運転したくなかったので、夕方4時には出発したいなと。

結局、4時過ぎてしまいました。山道はなんとか日があるうちに。でも、街近くはもう真っ暗。しかも、例の行き止まりロータリーを通れというカーナビ指示。(笑)
ルート、何通りか示してくれればいいのに。

また余分に時間を掛けながら、アグリに到着。



そして翌日は車を返却。
本当はマシャントニオに行く1日だけ借りれば良かったのです。でもここはイタリア。レンタカー事務所も日曜は休日なのです。土曜も午前のみ。
なので、土曜の午前中に借りて月曜の朝の返却という予約。


返却は月曜日。
朝は、流石に通勤の車で一杯。

緊張しながら初ガソリン。満タン返却がお約束。
でも店員さんに全てお任せしたので、なんてことはありませんでした。


事務所に返却。

先日の女性が、「どうだった?」と。
「うん、快適だった!」と私。
「それはそうでしょうね~いい車だもの」

この後はChietiキエーティから電車でFirenzeフィレンツェを目指します。


事務所から駅までは手ぶらであれば、10分も掛かりません。

でも、この時すでに私の荷物は計50Kgを超え。帰りの飛行機で預けと持込み合わせて63kgでしたから、どう考えてもこの時点で50kgは超えていたはず。

「荷物が重くて、、、」と、続けてタクシーをお願いしたいというつもりでした。
ところが、彼女は「じゃ、私が送ってくわよ」と、あっさり。

月曜の朝ですし、事務所は彼女一人。

しかも、すでに男性がひとりいました。借りるお客ではなさそうでしたが、服装からして保険代理店らしい人。
「今からこのお客さんを駅まで送ってくから、ちょっと待っていてもらえる?」と、事務所に鍵を掛けて。

こういうの、イタリアなんですよね~。日本ではありえない。

マニュアル通りが良い時もあるけど、そうでない良さが一杯のイタリア。

だから魅力も一杯。



因みに、このどうしようもないほど重い荷物を抱えて、長距離を移動したわけですが、電車の乗り降りは全て近くにいた男性がそれぞれ手伝ってくれました。

イタリアの電車、一段一段が大きいステップを3段ほど昇らないと乗れません。
バリアフリーのバの字も感じられない。車椅子や障害者には全く対応していません。車社会のイタリアです。


昇るのも結構大変なのに、荷物を抱えてなんてもっと大変。。。と言うか、無理。

でも、さっと手を出してくれるのです。


このあたりもやはりイタリアの魅力。見て見ぬふりをしない温かさ。隣同士になったり、行列の前後になったり、本当にその時だけの出会いでも、挨拶から会話が始まる人と人との付き合い方。

イタリアから帰って来て、淋しく思うのは美味しいイタリア料理でも無く、美しい建物でも全くなく、見ず知らずの人と人との温かい付き合い方です。



運転から脱線しましたが、因みに、運転からは温かみは感じられません。のろのろしてたら怒られるのでお気を付けくださいませ~

温かい譲り合いや助け合い、触れ合いは、電車の話。(笑)

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