価格が張りますので、なかなかセミナーでご紹介していませんが、日本のオリーブオイルのクオリティはどんどん上がっています。

日本のオリーブオイルと言えば、小豆島。
高速船で高松築港から小豆島の土庄港へ。

台風が毎週のように来るシーズン。通過直後でした。まるで真夏のような暑さ。気温は30℃。

小豆島の高尾農園を先ず訪ねました。
当主高尾さんとはオリーブオイルのイベントで何度かお会いし、その際にお話して是非伺いたいと思った次第。もちろん高尾さんのオイルの質の高さも理由。
日本人生産者に共通するイメージですが、普段はあまり多くを語りません。語ってくれません。お酒が入ると別です。(笑)
だから実際に農園でお手伝いし、搾油所でお手伝いをして、自分の目で見て学ぼうと。
台風通過直後は問題なかったのですが、落雷による機材変更などで出発が大幅に遅れ、到着したのは午後遅く。
レンタカーを借りて、高尾農園に向かいます。
可愛らしいペイントがほどこされた搾油所兼事務所。

研修に来た学生たちが描いたそう。良いですね、可愛らしくて。
畑に先ず。

スペインとはもちろん、国土が似ているイタリアとも違う、日本のオリーブ畑。
畑については、また後ほど。
夕方から始める搾油に向けて搾油所へ。
綺麗になった実が搾油ラインに入ります。
と、簡単に言ってしまいましたが、この「綺麗にする」作業が大変です。イタリアには無い行程です。

そして、この「翡翠の滴」が。

何度目にしても感動します。
部外者が感動するのですから、ご本人たちは感無量と思います。
オリーブオイルは野菜と同じです。しかも室内や温室で栽培できるものではありません。
気候変動や、この台風の影響をダイレクトに受けます。
このオイルは当然の物では決してなく、言ってみれば奇跡。まさに天の恵みです。
こうした小規模生産者は午前中に収穫し、午後から搾油準備。摘んだ実をそのまま搾油機に放り込むわけではないので、実際に搾油開始までには時間が掛かります。
人手があれば収穫要員と搾油要員が分けられるので、部分的に同時進行できます。
搾油が始まる頃には夕方。
先ほどの翡翠色のオイルがしたたり落ちるまで、搾油所のすぐ前にある海辺へ。

入り江なので、波は穏やか。静かでストロークが短い波音を聞いていると心も穏やかに。
この後搾油所に戻りましたが、まだ宿にチェックインをしておらず、今日はここでお暇することに。また明日の朝の約束をして、宿に向かいます。
チェックインもそうなのですが、「島の飲食店は終わりが早いから早く夕食に行ったほうが良い」と高尾さんに言われ。。。(笑)
美味しい店を紹介して頂き、堪能しました。食については次の記事にまとめます。
さて2日目。
今日も快晴です。予報によると最高気温32℃!もう10月中旬なのに。
レンタカーを快調に飛ばし、、、いえ、あまりパッとしない車でした。エンジンの掛け方も分からなかった(笑)
やはり何よりも海を見たくなるのは性分ですね。
堤防に座り、コーヒーを。

さて、本番。畑で収穫です。

先にちょっと触れましたが、日本のオリーブ畑、やはり子供の頃に遊んだ里山と同じ匂いがします。日本の山の匂い。
数年前に郷愁を覚えたヴェネト州の里山。あそこも子供の頃に遊んだ山と同じ植物や花がありました。でも、やはり「匂い」は違います。

ここの山にはヨモギが一杯。足を踏み入れるとヨモギの香りに包まれます。そう、オリーブは葉も実も、この時点では全く香りませんので。
与えられた枝をもくもくと収穫。男性たちは脚立を使ったり、樹の上部を。
私は剪定を兼ねて切られた枝から収穫。

あっという間に時間が経ちます。
今日は人手が無く、午後は収穫よりも搾油準備のお手伝いが必要とのことで、収穫は午前中の短い時間だけ。「山ガール」(笑)としては、ちょっぴり物足りない気がしますが、何より一番は少しでもお役に立つこと。
高尾農園の一年の結晶。出荷のお手伝いも。

海外の物に比べると高いです。4~5倍します。
でも、それだけの手間が掛かっています。
高尾農園での記事はここまで。詳しいオリーブオイルのお話はセミナーでしたいと思っています。
次の記事は、「食」です~♪
目的がオリーブオイルですし、少しでもお役に立つのが目標でしたので、食に関してはコンビニのおにぎりでも良いと思っていました。
けれど、、、、
美味しい物、たくさん頂きました~♪
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